中古住宅を購入する際、「売主さんがまだ住んでいるので、遠慮してじっくり見ていない」という状況はよくある話です。
実際、売主に遠慮して内見を十分に行わない人は意外と多く、このことが何千万円もの高額な買い物であるにも関わらず、物件をよく確認せずに中古住宅を購入してしまう原因となっています。
これから中古住宅を購入する方々に向けて、内見を怠ることのリスクと中古住宅の内見に関する基本的なポイントについて詳しく説明します。
中古住宅の内見を怠ると、実際の物件の状態や問題点を見逃してしまう可能性があります。
売主がまだ住んでいるという状況であっても、購入者は自分たちの家としてしっかりと確認することが重要です。
内装や設備の状態、周辺環境、日当たりなど、購入に影響を与える要素は内見で確認できるものがほとんどです。
遠慮や気を使わず、ゆっくりと内見を行い、購入を検討することが失敗を避けるためには不可欠です。
中古住宅の内見に関する基礎的なポイントとして、以下のことに注意すると良いでしょう。
まず、物件の外観や間取りだけでなく、建物全体の構造や築年数、リフォームの有無なども確認しましょう。
また、水回りや電気設備などの設備の状態や不具合がないかも重要です。
周辺環境や交通アクセス、買い物施設や学校などの生活利便性も確認しておくと良いでしょう。
内見時にはリストを作成して、確認すべきポイントを把握しておくと効率的です。
中古住宅の内見は買い手にとって非常に重要なステップです。
遠慮や時間の制約にとらわれず、じっくりと物件を確認し、自分たちのライフスタイルや要望に合った家を見つけることが大切です。
内見を怠らず、買い手自身が納得のいく家を見つけるために、注意深く物件を見極めることが必要です。
中古住宅を内見する際の重要性とメリット
中古住宅は新築に比べて値段が安いため、マイホームを考えている人には魅力的な選択肢です。
しかし、以前他の人が住んでいたという点から、何か問題があるのではないかと心配する人もいるでしょう。
そこで、中古住宅を内見することによって実際の状態を確認できます。
この記事では、内見とは具体的に何をするのか、内見の際にチェックすべきポイント、中古住宅で起こりうる回避可能なトラブルについて説明します。
これらの情報を参考にして、納得のいく中古住宅を選ぶためのお手伝いをさせていただきます。
不動産の内見と内覧の違いは? ご購入を検討している一戸建てやマンションなどを実際に訪れ、室内などを見学することを一般的に「内見」と呼びます。
一方、「内覧」という表現も使われることがありますが、内覧は主に新築マンションの完成前に購入者がチェックする機会を指す場合もあります。
しかしながら、内見も内覧も基本的には物件を見学することを指しているので、同じことと考えていただいて問題ありません。
内見の重要性と専門家に同行するメリット 仲介業者に相談して紹介してもらった物件は、希望条件や予算に合う可能性が高いですが、実際に住んでみると不安な部分も出てくることがあります。
内見では、不動産に精通した営業担当者が同行してくれますので、物件の状態や周辺地域の状況を詳しく確認することができます。
また、プロの目から見た専門的なアドバイスも受けることができるため、内見のメリットとして大変有益です。
実際に内見をしてみると、資料の写真や画像とは異なる印象を受けることもあります。
自分にとって受け入れられる範囲であるかどうかを確認するためにも、内見は重要なステップです。
中古住宅の資産価値を把握するためには
中古住宅は古いというイメージから不安要素がありますが、実際には手入れの行き届いた中古住宅は、新築物件よりも高い資産価値を持つこともあります。
そのため、中古住宅も探しの対象に含めることで、自分に合ったマイホームを見つける幅が広がるでしょう。
ここでは、中古住宅の内見で確認すべきポイントを詳しくご紹介します。
中古物件のチェックポイントになる外観
まずは一戸建ての場合、外観を確認しましょう。
注目すべきポイントは「屋根」「外壁」「軒裏」「基礎」の4つです。
外壁や基礎にひび割れがないかどうかをチェックしてください。
もしひび割れの幅が0.5ミリ以上あったり、1メートル以上の長さがある場合は注意が必要です。
特に基礎にひび割れがある場合は、家の傾きが心配されます。
その他にも屋根や軒裏にズレや破損、塗装のはがれ、雨どいの破損がないかも確認してください。
室内のチェックポイント
室内に入る際は、まず玄関ドアに注目して入ってみましょう。
スムーズに開け閉めできるでしょうか?もしスムーズでない場合は、床が傾いている可能性があります。
他にも扉や窓があれば、スムーズに開閉できるかもチェックしてください。
さらに、壁のひび割れやクロスのはがれ・浮き、キッチンのシンク下が水漏れしていないかも確認してください。
また、臭いも確認することも重要です。
クローゼットや押し入れなど、居住者の許可を得た上で開けられる場所も開けてみて、カビ臭さがないかなども確かめることが大切です。
プロに任せるチェックポイント
自分の五感を駆使しても、「なんだか気になる」という部分が出てくることもあります。
そんなときは、プロにおまかせしましょう。
プロの不動産エージェントや建築士に相談することで、より詳細かつ専門的なチェックが可能となります。
プロの目から見た中古物件の評価や潜在的な問題点の指摘を受けることで、より安心して購入の判断ができるでしょう。
中古住宅を検討する際のポイント
中古住宅には、プロでなければ見分けることが難しい部分もあります。
たとえば、ひび割れが見つかった場合でも、修繕すれば住むことができる可能性があります。
また、屋根裏や床下も、家の状態を確認するために重要な場所ですが、素人では十分なチェックができません。
中古マンションのチェックポイント
室内の場合は一戸建てと同じく注意すべきポイントがありますが、外観については管理組合に問い合わせることが先決です。
エントランスやエレベーター、廊下などの共有部分を確認するためには、専門家の診断が必要となりますし、その際には組合の合意も必要です。
また、修繕計画や修繕積立金が適切に行われているかなども、不動産会社を介して確認することができます。
売主様が居住中でも内見は遠慮しない
中古住宅を検討している場合、物件が空室であるとは限りません。
売主様がまだ居住中でありながら販売活動をしていることも珍しくありません。
しかし、これは人生最大の買い物であるマイホームのため、売主様に遠慮する必要はありません。
後悔のない内見をするために、遠慮せずにしっかりと確認しましょう。
売主様も売りたいと思っていることを忘れずに。
中古住宅では売主が居住中のまま販売することが多い
中古住宅の売買市場において、売主が自宅に住みながら売却に出しているケースは一般的です。
自宅が売れるまで引っ越し先を見つけないという人や、新築が完成するまで現在の自宅に住み続ける人など、様々な事情で売却中も居住している人がいます。
これにより、中古住宅を購入検討する際、内見に行きますが、売主に気を遣ってゆっくり見られないというケースが生じることがあります。
一方、新築住宅では売主が居住していることはないため、こうした遠慮は発生しません。
そのため、ゆっくり物件を見てから検討する余裕があります。
つまり、中古住宅に特有の事情があるわけですが、このような気遣いは日本人特有の良い文化かもしれません。
ただし、あまりにも気兼ねしすぎると、対象の住宅を正確に評価することが難しくなる場合もありますね。
収納スペースも見せてもらおう
住居内で特に気になるポイントのひとつが、収納スペースです。
クローゼットや押し入れは、居住者の私物でいっぱいになっていることが多いかもしれませんが、「収納まで見るのは申し訳ない」と思わずに、堂々とチェックしましょう。
事前に不動産会社を通して売主様の了承を得ておけば問題ありません。
売主様居住中時の内見時の注意点
内見をする際、物件の収納スペースだけでなく、壁や天井に雨漏りやカビがないか、劣化していないかを確認することも重要です。
さらに、点検口の内部もチェックする必要があります。
また、内見時には点検口も重要な要素です。
売主が居住中でも、遠慮せずに点検口を確認するようにしましょう。
一般的には、床面に点検口が設置されていますが、最上階では屋根裏を点検するための点検口が設置されることもあります。
ただし、物件によっては点検口がない場合もありますので、複数回の内見で納得するようにしましょう。
売主が居住中ということで、内見の回数について遠慮してしまうかもしれませんが、高額な買い物をするために内見を希望しているのは買主です。
売主も物件を売りたいのであれば、真剣に購入を検討している態度に対して、複数回の内見希望に反応することは少ないでしょう。
また、居住中の物件の内見は、売主と直接情報交換できる機会でもあります。
複数回の内見をする場合は、売主の承諾を得て、異なる時間帯でも内見することをおすすめします。
午前と午後のほか、日没後の周辺環境(騒音や治安など)も確認することで、後悔のない中古住宅の購入につながるかもしれません。
中古住宅を購入する際には、内見を怠ることはトラブルの可能性を高めることに繋がります。
また、購入後に申し出づらくなるかもしれませんので、忙しさなどが理由で内見をしないという選択はできる限り避けましょう。
ホームインスペクションの重要性
中古住宅を選ぶ際には、事前に内見をしっかりと行うことが非常に重要です。
トラブルは、購入後すぐにわかるものだけでなく、時間の経過によって発覚する場合もあります。
例えば、すぐにわかるトラブルとしては、給湯器や温水洗浄便座の故障があります。
一方、生活を始めてから気づくトラブルとしては、白アリや水もれ、雨漏りが挙げられます。
このような場合は、トラブルの箇所を写真などで記録し、すぐに不動産会社に連絡しましょう。
そのためにも、中古住宅を選ぶ際には、ホームインスペクションを行うことが基本です。
ホームインスペクションとは、住宅の診断であり、物件の劣化状況や欠陥の有無、改修すべき箇所などを専門のホームインスペクターが見極めてアドバイスをしてくれます。
特に白アリなどに関しては、専門の業者に依頼することも可能です。
床下だけでなく、家の周りも含めて全体的なチェックをしてもらうことが重要です。
これにより、より安心して中古住宅を購入することができます。
ただし、中古住宅を選ぶ際には、不動産会社の選択も重要です。
すべてを不動産会社に任せるのではなく、自らも知識を身につけることが大切です。
不動産会社のサイトなどで情報収集を行いましょう。
特に、中古物件の取引実績やサポート体制に注目してチェックしてください。
まとめると、中古住宅を選ぶ際には、事前の内見とホームインスペクションが重要です。
また、不動産会社の選択も慎重に行う必要があります。
冷静かつ注意深く選ぶことで、後悔せずに理想の中古住宅を見つけることができます。
自分にとって有利なサービスの不動産会社を選ぶことが重要です。
なぜなら、そのような会社は信頼できるだけでなく、高品質な設備チェックやサポートサービスを提供しているからです。
中古住宅を購入する際には、多くの人が不動産会社の選択に迷うことがあります。
しかし、実績のある不動産会社を選ぶことは非常に重要です。
その理由は、実績のある会社は信頼性が高いからです。
長年にわたり中古住宅の取引を行っている会社は、お客様のニーズや要望に合わせた最適な物件を提案することができます。
また、実績のある会社は、豊富なノウハウを持っており、物件の設備や建物の状態をしっかりとチェックすることができます。
これにより、不具合や問題がある物件を見極めることができます。
さらに、実績のある不動産会社は、購入後のサポートサービスも充実しています。
例えば、物件の引渡し後のトラブルや不具合に対して迅速な対応や修理サービスを提供してくれることがあります。
また、住宅ローンの手続きや契約書の作成など、購入手続きに関するサポートも行っています。
これらのサービスを提供することにより、お客様の不安や疑問を解消し、安心して中古住宅を購入することができるのです。
まとめ
つまり、実績の多い不動産会社を選ぶことは、信頼性を確保するだけでなく、高品質な設備チェックやサポートサービスを受けることができるということです。
これにより、お客様は納得のいく中古住宅を購入することができるのです。